日本のサッカーリーグ、Jリーグは多くのファンがいますがJリーグが始まるよりも昔からサッカーファンに人気でレベルの高いリーグがあります。それはドイツのブンデスリーガです。ブンデスリーガは1963年に創立した歴史的なリーグで、スペインのリーガエスパニョーラ、イングランドのプレミアリーグ、イタリアのセリエAと並び四大リーグとも呼ばれています。
1991年までは東ドイツにDDRオーバーリーガという別のリーグもありましたが東西ドイツの統合によりリーグも一つになりました。これまでに最も優勝回数が多いのはミュンヘンに本拠地を置くバイエルン・ミュンヘンで27回の優勝を誇ります。2番目に多いFCニュルンベルクは9回,3番目に優勝回数の多いボルシア・ドルトムントは8回とバイエルン・ミュンヘンの強さが際立ちます。古くから日本人が活躍するリーグでもあり、Jリーグが発足するより以前の1977年に奥寺康彦が、1980年台には風間八宏や尾崎加寿夫など古くから多くの選手が活躍してきました。
2017年には8人の日本人選手が1部に、4人の日本人選手が2部に所属するなど現在も多くの選手がブンデスリーガで活躍しています。まとめるとブンデスリーガは世界の強豪リーグの中でも日本人が活躍しやすいリーグであるので今後どうなっていくかが楽しみでもあります。
ブンデスリーガのリーグを紹介
ドイツのブンデスリーガは全3部でおこなわれています。ですが、ドイツのサッカーではその下に4部と5部が存在しています。4部と5部はブンデスリーガの管轄ではなく、UEFAの管轄となっています。4部や5部では、プロチームだけでなく社会人チームも混ざって年間通して共に戦っているのが特徴的です。ブンデスリーガは1部と2部がそれぞれ18チーム、3部が20チームの計56チームが所属しています。
それぞれのリーグの昇格・降格条件をまとめて見ていきましょう。1部から2部への降格条件は、1部でシーズン終了後の順位が下位2チームとなってしまたクラブの2チームは確定で降格します。そして、1部で下から数えて3番目の順位のチームと2部の3位のチームがホームアンドアウエーでプレイオフを戦い、その勝者が次のシーズンを1部リーグで、敗者が2部でプレイすることになります。
また、2部から1部への昇格チームは、シーズン終了後の上位2チームと、3位のチームがプレイオフで1部のチームに勝つことができれば昇格できます。2部と3部の入れ替えも、1部と2部の入れ替え制度と同じルールとなっています。また、1部のチームで上位3チームはUEFAチャンピオンズリーグへの出場権を得ることができます。4位のチームは、CLプレイオフラウンドに進むことができます。
バイエルン一強リーグという課題
毎シーズン、スタートする前から大方の予想はバイエルンの優勝です。ブックメーカーの優勝オッズはバイエルンが飛びぬけています。対抗するクラブとして、ドルトムントがありますが、戦力差は大きく、バイエルンが連続優勝を更新し続けています。
あまりにも長くバイエルンの一強時代が続くと、リーグのレベルが落ち、ファン離れが危惧されているのがブンデスリーガの現状です。
2017-18年シーズンでは、CL・ELともにバイエルン以外のクラブは予選落ちしたことは偶然ではないでしょう。
ドイツ代表クラスの選手が移籍する場合、バイエルンか他のリーグのビッグクラブへ移籍してしまいます。ドルトムントなどは高額な移籍金を支払えず、育成クラブとして頑張ってはいますが、やはり限界はあります。
今後は、バイエルン以外にも強豪クラブが出現することが望まれています。